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今回はファストフォースを取り上げる予定でしたが、流石に厳しいかなと思ってきました。
これも競馬の面白いところで、昨日いいと思っていた馬が全く良く見えなくなったりします。
もちろん、スプリント要素の詰め合わせパックみたいな血統構成で、前有利の展開なら馬券内があってもいいと思います。
ただ、それ以上に気になる馬が出て来たので、その馬について触れようと思います。
馬場バイアスよりも怖い?確証バイアスとは
その前に、少しだけ馬券購入の際に役立つ考え方を書きます。
今回は堅い決着になりそう、、という時に限って、荒れたりするのが競馬の怖さであり、面白さだと思います。
人間には”確証バイアス”という、一度良いと思った情報について、自分に都合のいい面しか見なくなってしまうという心理作用があります。
例えば、皆さんも経験があると思いますが、あるレースに魅力的な穴馬がいたとします。
その馬を一度意識し始めると、その馬の良いことばかりに目が向いてしまい、客観的に考えるとかなり無謀なのに、なぜか来る気がしてならない。
無意識レベルで都合の悪い情報が通り抜けていくイメージです。
結果的に凡走してから、「やっぱりダメだったかと」我に返ります。
または、「流石にこのレースはあれないだろう」と高をくくった結果、蓋を開けると大波乱で3連単は100万超えなんてこともあると思います。
今年で言えば、大阪杯は個人的にもやられたと感じたレースでした。
コントレイル、グランアレグリアが出たレースでこの2頭は堅いと完全に”思い込んで”いました。
でも、結果はレイパパレ→モズベッロ→コントレイルで3連単は10万馬券になりましたね。
(当てられた方は素晴らしいと思います。)
といった感じで、終わってみて初めて、自分の思考が偏っていたことに気付かされます。
つまり、どんな人間にも思考の偏りや癖が必ず存在するので、それを知った上で予想するのが肝要です。
実際に、遊びで勝った馬券や買わなかったレースに限って、当たってしまう現象というのは、この”確証バイアス”がいい意味で緩和された状態と言えるのではないでしょうか。
”当てたい”という邪念の入る余地がないくらいが丁度いいのかもしれないですね。
今後の予想の際には、是非一度客観的に振り返る癖をつけたいですね。
「この馬については都合のいい面だけしか見てないなぁ」とか「この考えは偏っているなぁ」などと俯瞰してみると良いと思います。
僕自身も自戒の意味を込めて、丁寧に予想していきたいと思います。
オール✕が乗ると勝ちやすくなる、ウイニングポストの裏技が起きる?
では、少し長くなりましたが、今回の主題に入ります。
スプリンターズSで注目したい馬はずばりタイセイビジョンです。
中学生の頃はpspでウイニングポストをやっていました。
その攻略サイトには、オール✕の騎手を乗せると勝ちやすくなるというものがありました。
今回この馬の鞍上は特殊アビリティ”重賞✕”の三浦騎手です。
このサイトで確認したところ、GⅠは未勝利なのは知っていましたが、そもそもあまり人気馬に乗っていないというのが分かりました。
また、最高人気は昨年のホープフルステークスで2番人気のランドオブリバティでした。
ただ、この時は直線に入る直前に逸走してしまい、なんとも残念な結果でした。
つくづくついていないというか、持ってないという感じのイメージです。
でも、ここで諦めるのはまだ早い。
この騎手はGⅠで2回だけ2着になったことがあります。
そのどちらもが単勝100倍超えの馬でした。
グランプリボスの安田記念2着は僕の中でも強く印象に残っています。
ドバイデューティーフリーをレコードで制して、当時の世界ランク1位に輝いたジャスタウェイを最後の最後まで追い詰めた脚は強烈でした。
ただ、この時もハナ差届かずの2着で本当にあと一歩何かが足りないと感じてしまいます。
そして、今回のタイセイビジョンも現段階で100倍を超えています。
ここ2戦はスタートこそ悪いものの、あがり2位で差してきて見せ場は十分だと思います。
スタートが上手い三浦騎手なら、好位からこの馬の末脚を引き出してくれる可能性もありそうです。
なんといっても、重賞で買えない騎手でましてやGⅠではなおさらなので、世間の印象を逆手に取って、ここらで大仕事に期待するのも面白いと思います。
ここで、最初の話が活きてきます。
多くの人はこの馬が差し馬で、鞍上含めてすぐに消しとすると思います。
馬場傾向を考えても昨年ほど差しが決まるとも思えません。
ただ、出てくる以上はどの馬にも可能性はあります。
その可能性を否定しているのは購入者、ひいては私達の方です。
モズが想像以上に飛ばす→前が総崩れ→好位差しでタイセイビジョンが馬券内、、なんてこともないとは言えません。
ということで超大穴のこの馬を、馬券の端っこに入れておくと良いことがあるかもしれないというお話でした。
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